サマーソルベットの育て方を完全網羅し、カリオプテリスの魅力も深掘りします。
綺麗な花を咲かす植物を育ててみたいそこのあなた、こんな疑問はありませんか?
確かに、綺麗な花が咲くまでの道のりはしっかり知っておきたいですよね。
そこで、サマーソルベットの育て方について調べました。
サマーソルベットの育て方やその魅力について、詳しく解説していきます。
育てはじめのカリオプテリスに適した鉢は、直径15~18cm(5号~6号鉢)です。
購入時は「3号ポット苗」など小鉢が多いので、植え替え時には2~3回り大きい5~6号の鉢にすると根張り・成長が安定します。
以下におすすめの鉢を載せておりますので、ぜひご覧ください。

サマーソルベットの育て方ガイド!

サマーソルベットは日当たりと水やりの基本を押さえ、春に少量の肥料を与え、花後や冬〜春に枝を整えるだけで元気に育ちます。
斑入りの葉(緑と白の模様が入った葉)と夏から秋に咲く爽やかな青紫の花が魅力のカリオプテリスの園芸品種であるサマーソルベット。
丈夫で手間もかからず、ガーデニング初心者にもおすすめの何年も育てられる草花です。
季節ごとの管理もシンプルで、鉢植えでも庭植えでも元気に育ちます。
葉の模様や花色の美しさを長く楽しめるのも、この植物の魅力です!
開花した状態では、このような見た目をしています。
カリオプテリス'サマーソルベット'
— ユカリ@樹木医 (@UJhHU8tqhzKdMoQ) August 27, 2018
今年も無事に咲きましたー♪ pic.twitter.com/ZrjjzKkHO0
引用 ユカリ@樹木医
葉も花もパステルカラーのような色合いで、可愛らしいですよね。
秋になると黄葉がより鮮やかになり、カラーリーフとしても人気だそうです♪
植え付け適期は「春(4月〜5月)」または「秋」です。
ここでは、サマーソルベットの育て方から、増やし方まで順番に解説します!
1.育てる環境
日光がよく当たる場所に植えると元気に育ち、花も多く咲きます。
半日陰でも育ちますが、直射日光が6時間以上当たる場所が理想です。
通気性・排水性の良い土を選びましょう。
代表的なのは 壌土(栄養・水はけ・保水のバランスがよい標準的な土) と、砂壌土(壌土より砂が多く、水はけのよい土) です。
市販の草花用培養土など、草花が育ちやすいようにあらかじめ調整された土でもOKです。
植え付け前に2〜3割ほど腐葉土や堆肥を混ぜると根張りが良くなります。
堆肥は落ち葉や草、家畜のふんなどを発酵させて作る有機肥料で、土をふかふかにする働きがあります。
2.植え付け手順
①植え付け前
根鉢(ポットから出したときに根と土が固まっている部分)を優しくほぐして傷んだ根は取り除きます。
②植え付け方
植え穴は根鉢より一回り大きく掘り、底に堆肥を敷いて植物を置きます。
周囲の土を戻し、植え付け後は乾燥を防ぐための資材を株元に敷きましょう。
ホームセンターで売っている バークチップやウッドチップ、ココチップ、腐葉土 などを使うと、乾燥防止や雑草対策になります。
風通しの良い場所に置き、過湿を避けることが大切です。
苗が根付くまでは水切れに注意し、乾燥の激しい時期はこまめに管理しましょう。
3.水やり・肥料
植え付け直後はたっぷり水を与え、その後は表面の土が乾いたら水やりを行います。
水分が多くなりすぎないよう注意し、乾燥気味に管理するのがポイントです。
植え付け時は特に多くの肥料は必要なく、土壌に堆肥を混ぜておけば十分。
花つきや葉色を美しく保つために、春の芽吹きの時期や花が咲く前の初夏に少量の緩効性肥料(少しずつ長く効く肥料)を与えるのがおすすめです。
ただし、窒素分が多すぎると葉ばかり茂って花つきが悪くなるのでご注意ください。
4.剪定・冬越しの管理
剪定とは植物の枝や茎、葉を整えるために切ることです。
花が終わった秋、または冬〜春先(新芽前)に株の形を整えるために枝を大胆に切り戻すと、新しい芽や花が出やすくなります。
古い枝や枯れた茎は株元付近で剪定すると、新芽の成長を促し株姿も整います。
耐寒性はありますが、霜や北風を避けるようにしてください。
冬は落葉しますが春に芽吹くので特別な対策は不要です。
夏場は根腐れ防止のため、排水と風通しの良い場所に置くようにしましょう。
5.増やし方
適期は晩春〜夏です。
バーミキュライト(保水性と通気性に優れた土の補助材)など清潔な用土を使い、明るい日陰で管理すると発根しやすくなります。
適期は春(4月~5月)または秋です。
株を掘り上げて古い根や弱い部分を整理し、丈夫な根や芽が付いた部分を手で分けて植え直します。
分けた株はすぐ新しい場所へ植え付け、水やりをしっかり行います。
- 日当たりと水は土の乾き具合を見ながら管理し、春に少量の肥料を与えましょう
- 花後や冬〜春に枝を切って株を整えると、元気に花や葉が育つ
- 挿し木や株分けで簡単に増やせ、過湿に注意すれば病害虫もほとんど心配ない
以上のポイントを押さえると、お花が元気に育ちます!
私の母が花が好きで庭づくりを楽しんでいるので、勧めてみようと思いました。
皆さんも自宅の庭や花壇、家庭菜園の一角に植えてみてはいかがでしょうか。
また、サマーソルベットのように春に植え付けると良い「さつき」も素敵な花を咲かせますよ。
こちらの記事を参考にしてください。
カリオプテリスという名のサマーソルベットの正体
サマーソルベットは、シソ科のカリオプテリスから生まれた植物です。
生まれた経緯、名前の由来、花言葉について、はなちゃんが花屋さんに質問していきます!
Q.1

どんな植物ですか?

シソ科の植物で、サマーソルベットという名前は品種名ですよ。
〈基本情報〉
「カリオプテリス」はシソ科の植物の名前で「サマーソルベット」はその品種名。
種類:落葉低木(冬に葉っぱが落ちる、背の低い木)
高さ:約50〜150cm
特徴:草ではなく、小さな木のように育つ
〈日本との関係〉
日本にも「段菊(ダンギク)」という仲間の植物があります。
〈生い立ち〉
まず、日本とモンゴル原産種を交配した園芸種「カリオプテリス × クランドネンシス」が作られました。
この園芸種をさらに品種改良して「サマーソルベット」が生まれました。
〈同じ仲間の品種〉
・ウォーチェスターゴールド
・スターリングシルバー
・スノーフェアリー
・ダークナイト
〈育てやすさ〉
寒さにも暑さにも比較的強いので、日本の庭でも育てやすい植物です。
Q.2

名前の由来はありますか?

“夏のシャーベット”という意味です。
「ソルベット(sorbet)」は斑入りの葉の涼しげな色合いが氷菓子のように見えることから名付けられたと考えられています。
「サマー」は夏に葉色が映えること、そして花期が夏〜秋にあることに由来。
別名として「花式部(はなしきぶ)」とも呼ばれており、花の色が紫式部に似ていることから名付けられたとされています。
Q.3

花言葉はありますか?

「忘れ得ぬ思い」という花言葉がありますよ。
特定の植物名ではなく品種名なので、直接的な花言葉はありません。
しかし、カリオプテリスの和名に当たる段菊には「忘れ得ぬ思い」という花言葉があります。
段菊は、夏から秋に涼しげな青紫の花を段々に咲かせることから名付けられ、その特徴にちなんだ花言葉です。
距離があっても想いを届けたい相手や、大切な思い出を共有したい相手に送るのにぴったりですね。
例えば、遠くに住む大切な人・恩師や友人への感謝・恋人への想いなどへこの花をプレゼントすると良いでしょう。
はなちゃん、花屋の店員さんに聞いてくれてありがとう!
私もこの植物のことは全く知りませんでしたが、生まれた背景、素敵な名前の由来を知って、一気に親しみや魅力を感じるようになりました。
庭や鉢で育ててみたくなる植物だと思います。
花言葉の「忘れ得ぬ思い」も、この植物の爽やかで上品な姿にぴったりだと感じました。
多彩な花色が楽しめるカリオプテリス
青紫色の花を咲かせるものだけでなく淡いピンクや白に近い花色を咲かせる品種もあります。
「モモイロダンギク」や「パビリオンピンク」などは桃色・ピンク系の花を咲かせる品種です。
「シロバナダンギク」や「ホワイトサプライズ」など、淡い白色の花を咲かせる品種も流通しています。
こちらは、「パビリオンピンク」です。
2024/09/24
— plant0202 (@plant0202) September 24, 2024
今日のカリオプテリス
カリオプテリスパビリオンのピンク。
奥はブルー。
CARYOPTERIS PAVILLION PINK pic.twitter.com/tQYIuH8Eb6
引用 plant0202
品種によって花色が違うので、庭や寄せ植えで色のバリエーションを楽しむことができます。
他の品種も一緒に楽しんでみるのもいいですよ♪
また、こちらの植物は秋にも植え付け可能ですので、以下の記事を参考に秋野菜づくりも一緒に始めてみるのはいかがでしょうか。
カリオプテリスの育て方のコツと楽しみ方
カリオプテリスは、日当たりや水やりのポイントを押さえれば手間なく育てられ、寄せ植えや庭植え、切り花などさまざまな形で楽しめる植物です。
サマーソルベットの育て方についてはすでに解説しておりますが、ここではそのコツを以下にまとめました。
ここからは、カリオプテリス(サマーソルベット)を楽しむ方法を3つに分けてご紹介していきます。
少し上級者向けですが、いくつか植物を育てたいと考えている方にはピッタリの内容です。
- 寄せ植え
- 庭植えレイアウト
- 室内に飾る
以下で詳しく解説します。
①寄せ植え
寄せ植えとは、ひとつの鉢やプランターに複数の植物を組み合わせて植えることです。
色や形のバランスを考えて配置することで、季節感やおしゃれな雰囲気を楽しめますよ♪
以下で、カリオプテリスと寄せ植えするのにピッタリな植物をそれぞれご紹介します。
<カラーリーフ系の植物>
葉の縁が白く、淡紫の花が楽しめる園芸品種「ツルバギア・ビオラセア のシルバーレース」。
<秋の花やカラーリーフ>
温かみのあるサーモンピンクの葉色が楽しめる人気の園芸品種「コリウス のダンテサーモン」。
鮮やかなサーモンピンクの花を長く楽しめる鉢植え向きの園芸品種「ポットマム のダンテサーモン」。
<ハーブ類>
ローズマリー、タイム、セージなど。
サマーソルベットは草丈が50~90cmとやや高めなので、寄せ植えの後方や中央に配置し、色や高さのバランスを考えましょう。
乾燥に弱いタイプなので、寄せ植え全体の水やり管理をしっかりすることが大切です。
寄せる植物の生育環境(日当たり、水はけ、耐寒性)を合わせると育てやすくなります。
このようにカラーリーフと花色のコントラストを活かしながら、宿根草やハーブ、秋色の草花と組み合わせると、サマーソルベットの涼やかな魅力が一層引き立ちます。
②庭植えレイアウト
庭植えレイアウトとは、庭に植物を植えるときに どの場所に、どの植物を、どんな組み合わせや高さで配置するか を考えることです。
カラーリーフや宿根草との組み合わせで季節を通して美しく楽しめる配置が人気です。
<ボーダーガーデン風配置>
サマーソルベットは中央~後方に植え、高さや色合いのコントラストを活かします。
前面には草丈の低い植物、背面や側面にはエキナセアやグラス類を配置するとリズムのある植栽に。
<シンボルツリーといっしょに庭植え>
オリーブやヤマボウシなどのシンボルツリー下やアプローチ脇にサマーソルベットを並べ、根元を彩る役割で使います。
周囲にはグランドカバー(タイム、イブキジャコウソウ、アジュガ等)やアクセントになる多年草を合わせると奥行きや立体感が出ます。
<スモールガーデン・花壇の一角>
サマーソルベットの斑入り葉で明るさを出しつつ、デルフィニウムやコスモスなどの青~紫花を近くに植え、季節感を演出。
石やウッドエッジでエリア分けし、複数株をまとめ植えすると群生感・ボリューム感が生まれます。
また、花壇の縁取りや低い生垣(植物で作る自然のフェンス)風に仕立てると、景観づくりにも役立ちます。
草丈や葉色の対比、花期の異なる植物との組み合わせが映えます。
サマーソルベットは中央や後方でアクセントにし、草丈・カラーリーフ・宿根草で立体的・彩り豊かな庭づくりに活躍。
③室内に飾る
観賞や寄せ植え以外にも、こんな楽しみ方があります。
<切り花として楽しむ>
茎を切って花瓶に生けると、爽やかな青紫の花色と斑入りの葉を室内でも楽しめます。
<ドライフラワー>
花を収穫して乾燥させれば、リースの素材や、花や葉を束ねて壁やドアに飾る花束のようなインテリアの素材にもできます。
乾燥させているので、プレゼントとしても渡しやすくなります。
鉢や庭での寄せ植えや庭植えのレイアウトは、少し難しいかもしれませんが、花が咲くと庭を眺める人みんなを幸せな気持ちにしてくれそうですね。
まとめ
- サマーソルベットの基本的な育て方は、日当たりと風通しの良い場所で、水はけよく乾燥気味に管理すること
- 段菊から生まれたカリオプテリスの仲間で、名前の由来や花言葉が魅力的
- カリオプテリスは寄せ植えや庭植え、切り花などさまざまな形で楽しめる
育て方は簡単とまでは言えませんが、ポイントやコツを押さえて、しっかりお世話をすれば長く育つので、やりがいがあります。
サマーソルベットの花は青紫ですが、他の品種ではピンクや白い花も楽しめるので、慣れたら追加してみるのも楽しいです。
花を育てることは、自分だけでなく周りの人も笑顔にできる素敵な行為だと、今回調べていて感じました。
サマーソルベットを育てる際は、5~6号鉢からスタートするのがベストです。
鉢が大きすぎると根腐れしやすくなるので、成長に合わせて鉢増ししていきましょう。
サイトにより、値段に違いがありますのでご注意ください。
