しそは虫除けに効果があるハーブ?大葉の活用方法や害虫対策を徹底解説!

しそは虫除けに効果があるのかについて、大葉の活用方法と害虫対策も合わせてご紹介します。

しその香りや食感が好きなあなた、こんな疑問を感じていませんか?

  • しそはハーブの仲間らしいけど虫除け効果もあるの?
  • 青じそや赤じそを育てたいけど、虫の被害が心配…
  • ハーブの中でも虫除けによく効くものを知りたい!

確かに、ハーブの仲間だと聞くと、虫への効き目や育てる際の害虫対策について気になるところですよね。

そこで、しその虫除け効果や家庭菜園の虫対策について調べてみました。

この記事でわかること
  • 独特な香りが虫に効果的!
  • 場合に合わせて害虫対策をすると安心
  • 「レモングラス」「タイム」「ラベンダー」が虫に効く最強ハーブ

しその虫除け効果や害虫対策について、さらに詳しく解説していきます。

しそは虫除けに効果があるハーブ?

しそ(紫蘇)は、虫除けとして活用できるハーブです。

紫蘇とは総称で、青じそ・赤じその両方が含まれます。

特に、青じそは「大葉」として、どこのスーパーでも手に入るおなじみの存在ですよね。

一方、赤じそは梅干しやジュース作りに使われ、毎年店頭に並ぶと「今年も梅仕事の季節だな」と感じさせてくれます。

そんな身近な紫蘇ですが、実は「ペリラアルデヒド」という香りの成分を含んでいます。

これが特有の香りの正体であり、防虫効果もあると、複数の文献や専門サイトでも紹介されています。

私が先日、赤じそを摘みに行った畑でも、農薬を使っていないにもかかわらず虫の被害はわずかで、キュウリやズッキーニが驚くほど元気に育っているのに驚きました。

「やっぱり紫蘇の香りのおかげだな」と実感した光景でした。

蚊やゴキブリなどの害虫には、レモングラスのように、より強い香りを放つ植物の方が効果的なこともあります。

ちなみに、同じ「しそ科」に属するミントやラベンダーなども、虫が嫌う香り成分を持つことで知られています。

「虫が寄ってこない効果があるなんて!」とウキウキしながら紫蘇について調べていたのですが、家庭菜園で育てる程度の量では、効果はあまり期待できないこともあるようです。

では、紫蘇をどのように扱えば、家庭でも活かせる虫除けとなるのか、次で詳しく解説します。

大葉を家庭で虫除けに使う方法とは?

大葉を使って、家庭で虫を寄せつけないようにする方法は2つあります。

市販の大葉を虫除けとして活用できるの?

紫蘇を育てなくても、市販の大葉を使って虫対策ができれば手軽で助かりますよね。

そこで、買ってきた大葉を使って防虫する方法について調べました。

そのまま使ってもいいし、スプレーにして活用する方法がありますよ!

  • 大葉をそのまま使う

ベランダやキッチンの窓際、玄関、アウトドアなどで数枚の大葉を小皿に盛り、置いておくだけで蚊やハエを寄せ付きにくくできます。

使う前に大葉を軽くちぎったり揉んだりすると、香りがより広がります。

大葉を乾燥させて布袋に入れ、キッチンや玄関など虫が気になる場所にるすのもおすすめです。

  • 大葉+お酢でスプレーを作る

大葉の香りとお酢の防虫効果を活かした自家製スプレーを作ってみましょう。

防虫スプレーの作り方

・大葉(生葉・乾燥どちらも可): 10枚程度
・酢(純米酢じゅんまいすや穀物酢): 100ml
・水:400ml
・お好みで(入れなくてもOK):ニンニク1片やたかの爪1本

  1. 生葉の場合:水洗いして水気をよく拭き取り、手で小さくちぎる
     乾燥葉の場合:軽く揉んで砕く
  2. 耐熱ガラス瓶や密閉容器に大葉・酢・水、お好みでニンニクやたかの爪をまとめて入れる
  3. 冷蔵庫または涼しい場所で一晩(6~12時間以上)漬け込む
  4. 茶こしで葉やニンニク等をこし、液体のみを清潔なスプレーボトルに移す

※ニンニク・たかの爪を加えると防虫効果がアップする

※衣類などに使う場合は、お酢の5〜10倍量の水で作る

天然素材だけなので基本的には安全ですが、香りや肌への刺激が気になる方は注意が必要です。

基本的には、植物や網戸などに使用し、人には直接かからないようにしましょう。

私はチンキ(ハーブの成分をお酒に溶かして作るエキス)をよく作りますが、お酢を使ったスプレーはまだ作ったことがありません。

家庭菜園の防虫スプレーとしてぜひ活用してみたいです。

いくら天然素材とはいえ、食卓にスプレーを振り撒くのは抵抗がありますよね。

できたてご飯を一時的に虫やほこりから守りたい場合には、こちらのネットがおすすめです!

しその効果は虫除けだけじゃない!

しそ(紫蘇)には、菌を防ぐ・食欲増進・健康維持・リラックス効果があるとされています。

これまで防虫効果についてご紹介してきましたが、他にも嬉しい効果があるなんて魅力的すぎますよね。

以下で、詳しく解説していきます。

紫蘇の嬉しい効果
  1. 菌を防ぐ
  2. 食欲を高める
  3. 体を守る
  4. リラックスできる

① 菌を防ぐ

大葉は、お刺身の横にそえられていることが多いですよね。

これは、成分のペリラアルデヒドに菌が増えるのを抑える働きがあるからです。

食べ物が悪くなるのを防ぐ効果も期待されています。

梅干しや漬物に赤じそを入れるのも、この高い抗菌性があるためです。

② 食欲を高める

紫蘇の香りをかぐと、「いいにおいだな」と思うだけでなく、胃のはたらきがよくなり、食欲が出るともいわれています。

大葉がそうめんやうどんのトッピングとして、よく使われるのには、食欲増進の理由もあるのかもしれませんね。

③ 体を守る

紫蘇に含まれる成分には、体の中で炎症が起きるのを抑えたり、細胞が傷つくのを防いだりする力があると、研究でも分かってきています。

ちなみに、「体を守る」力は、青じそより赤じその方が高いと評価されているそうです。

アレルギー症状の緩和への作用や皮膚・粘膜ねんまくの健康維持、疲労回復などの効果も報告されています。

④ リラックスできる

紫蘇の香りは、アロマでも使われることがあり、気持ちを落ち着けたり、ストレスを減らすのに役立つともいわれています。

ちょうど我が家では、手作りの梅干しに赤じそを加えたところで、キッチンに紫蘇のいい香りが漂っています。

息子もその匂いが大好きで、度々がせてと言って、キッチンにやってきます。笑

保育園では、「しそふりかけ」おにぎりがよく出てくるらしく、これが大好きだそうです。

子どもって、体に良いものを本能で知っていますよね。

皆さんも紫蘇をうまく食卓に取り入れて、長い夏を乗り越えてくださいね。

次は、紫蘇をおうちでたっぷり楽しむために、家庭菜園での害虫対策についてご紹介します。

しその葉を守る虫除け対策を徹底解説

しその葉を虫から守るための虫除け対策は、場合に分けて4パターンあります。

近年は家庭菜園を始める人が増えており、紫蘇は手間をかけずに育つ代表的な野菜として人気です。

しかし、しその葉が大好きな虫がいるのも現状です。

せっかく育てた葉が虫食いでボロボロになってしまうのは避けたいところですよね。

そこで、しその葉の虫除け対策について調べました。

紫蘇を襲う害虫
  • ヨトウムシ:夜間に活動し、葉を一夜で大きく食害する
  • アブラムシ:葉や茎に密集し、汁を吸い植物を弱らせる
  • バッタ:主に葉を食べる、発生が多いと収穫が困難に
  • コナジラミ: 葉の裏に付き汁を吸う、排泄物で葉が白っぽくなる
  • アザミウマ:葉に点状の傷や変色をもたらす
  • ハダニ:葉の裏に細かい糸を張り、色あせや枯れを起こす

特にヨトウムシ、アブラムシ、ハダニは発生例が多く、多くの家庭菜園をしている人が頭を悩ませています。

おすすめ対策
  • 始めから予防したい「防虫ネット、寒冷紗かんれいしゃ
  • 小さな虫が発生木酢液もくさくえき、お酢スプレー」
  • 酢などが使えない時に「コンパニオンプランツ」
  • 大きい虫やコナジラミには「手作業+水スプレー」
  • 防虫ネット、寒冷紗かんれいしゃ

害虫を「始めから予防したい」という方におすすめの方法です。

苗や株全体を細かめのネットや寒冷紗(かんれいしゃ)で覆うことで、バッタ、蛾、アブラムシなどの飛来・産卵を防ぐことができます。

  • 木酢液もくさくえき、お酢スプレー

「小さな虫が発生した」という方におすすめの方法です。

木酢液(もくさくえき)は、木炭や炭作りの際に発生する煙を冷やして液体にしたもので、天然の防虫・抗菌資材として家庭菜園やガーデニングで広く使われています。

ホームセンターやドラックストアで購入でき、水で300~500倍に薄めて株元に散布すると、強い匂いで虫除け効果があります。

お酢スプレーは、前述した大葉+お酢スプレーの作り方をご参照ください。

  • コンパニオンプランツ

上記でお伝えした「酢などが使えない」という方におすすめの方法です。

コンパニオンプランツとは、一緒に植えることでお互いに良い影響を与える植物の組み合わせのことです。

紫蘇に良い影響を与える植物は、マリーゴールドやネギ、バジルなどです。

<マリーゴールド>
根をよく張るので、紫蘇と25~30㎝ほど離して植えます。

土の中の虫やアブラムシを抑制し、土壌改良の効果も期待できます。

<ネギ>
特有の強いにおいが害虫を遠ざける役割を果たし、家庭菜園や畑でよく使われるコンパニオンプランツのひとつです。

土壌中の病原菌を抑制する効果もあり、紫蘇をネギの列の脇や間に植えるとその効果が大いに受けられます。

<バジル>
同じしそ科で香りが強く、虫を遠ざける効果があります。

お互いに同じような水分や日光の環境を好むので相性が良いです。

養分の取り合いでどちらかが弱ることがあるので、15㎝ほど離して植えるのがポイント。

  • 手作業+水スプレー

「大きい虫やコナジラミが発生した」という方におすすめの方法です。

バッタなどの大きめの虫を見つけたら、早めに捕まえて除去しましょう。

コナジラミなどは水のスプレーで吹き飛ばすのも効果的です。

上記でご紹介した寒冷紗かんれいしゃは、遮光だけでなく虫除けにも役に立ちます。

百均で手に入りますので、気になる方はこちらの記事をご覧ください!

虫除けに効果的なハーブ最強3選!

虫除けに最強クラスとされるハーブは「レモングラス」「タイム」「ラベンダー」が挙げられます。

しそは「日本ハーブ」と呼ばれ、よもぎ、わさび、ドクダミなどもその仲間です。

一方、レモングラスのような「洋ハーブ」は、香りの強さや種類が豊富で、虫除け効果が日本のものよりも全体的に高いとされています。

ここでは、中でも特に効果が強い3種をご紹介します。

虫よけ最強3選!
  • レモングラス
  • タイム
  • ラベンダー

以下で、詳しく見ていきましょう。

  • レモングラス

柑橘かんきつ系の香りが特徴のレモングラスは、万能香草こうそうと呼ばれるほどで、多くの虫がこの香りを嫌います。

特に、蚊、ハエ、ダニに効果的です。

乾燥させたレモングラスの葉をお茶パックなどに入れ、気になる場所に置くだけでOK。

精油であれば、より効果を発揮できるので、スプレーを作るのもおすすめです。

  • タイム

清涼感のあるすっきりとした香りが特徴で、ゴキブリやムカデ、蚊、ハエなどに効果があります。

特に、ゴキブリとムカデにお困りの方におすすめです。

乾燥させたタイムの葉をお茶パックなどに入れ、玄関や隙間などの害虫が現れやすい場所に置く方法が有効です。

  • ラベンダー

穏やかで心が落ち着くようなフローラルの香りがあり、ハエや蛾、ダニ、ノミなど、いろいろな虫に効果があります。

花そのものは蜜があるため蜂や蝶などに昆虫が集まりますが、乾燥させた花や精油であれば特に効果が高まります。

スプレーやディフューザーで空間に香らせたり、乾燥させた花を小袋に入れて衣類タンスや枕元に置いたりして活用できます。

見た目も可愛い植物が多いので、育てるのを楽しみながら、虫対策ができると一石二鳥ですよね。

また、消臭効果もあるので、玄関やトイレの芳香剤などとしても活用しても良いです。

私はこの中でもラベンダーの精油をよく使っていて、ディフューザーに入れたり、掃除のときにウエスに数滴垂らして床を拭いたりしています。

ホームセンターや園芸コーナーで売られていることが多いので、ぜひ香りをチェックしてみてください♪

初心者におすすめの自然な虫除けはクローブ!

初心者におすすめの自然な虫除けは「クローブ」です。

植物を育てたり、精油を使ってみたりするのは、初めてだと少し難しそうに思えますよね。

そこで、自然大好きな私が実践している、植物を使った簡単な虫対策についてご紹介します。

使用する植物は「クローブ」です。

育てる必要はなくネットで購入できるので、ハーブに詳しくない初心者の方にもおすすめです。

クローブは、強い甘みとスパイシーさが特徴で、料理やお菓子、アロマテラピー、漢方などさまざまな分野で活用されている優れものです。

スパイスや香草、柑橘類などを使って手作りされるオリジナルのコーラにも、使用されています。

このコーラ、とても美味しいので皆さんにもぜひ飲んでみてもらいたいです。

コーラの材料になるほど甘いクローブですが、虫対策にとても効果の高いハーブのひとつと言われています。

では、さっそく見ていきましょう。

クローブによる虫対策

クローブは、乾燥した花のつぼみのままの形(ホール)を使います。

  • お茶パックや空き瓶に入れ、玄関や隙間などの害虫が現れやすい場所に設置
  • チンキにして、侵入経路にスプレーをする

一つ目は、先ほどご紹介した最強3選と同じ使い方ですが、私のおすすめはチンキとして使う方法です。

クローブチンキは、クローブをホワイトリカーやウォッカなどのアルコールで抽出した天然エキスです。

<作り方>

  1. クローブ大さじ1~2を消毒した瓶に入れ、ホワイトリカーやウォッカ100~200mlを注ぐ
  2. 冷暗所で2週間~1ヵ月ほど漬け込む
  3. 色がしっかり出たら茶こしでこし、保存容器に移す

私は、このスプレーをゴキブリなどの虫が通りそうな玄関周辺やエアコンの室外機付近、配管周りにかけています。

色や甘い香りが気になるときは、チンキを布に少しつけて、虫が気になる場所をさっと拭いてみてください。

薄めて消臭スプレーや消臭剤、口腔ケアやオーラルスプレーとしても使える万能チンキなので、ご興味あればぜひ作ってみてください。

まとめ

  • しそは虫除けに効果があるハーブで、市販の大葉を使って自宅で虫対策が可能
  • しその葉を好む虫への対策として、網やスプレー、コンパニオンプランツがある
  • 虫除けに効果的な最強ハーブは「レモングラス」「タイム」「ラベンダー」

害虫に効果的なハーブはさまざまありますが、中でもしそ(大葉)は、手に入りやすく気軽に使える自然派の虫除けです。

独特な香りで虫を遠ざける効果がある一方、しそを好む虫もいるので、しっかりと対策して育てましょう。

レモングラスなどのより効果の強いハーブを活用すれば、ご家庭でも安心して虫対策ができますよ。

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