きゅうりと一緒に植えて虫除けになるハーブや野菜について紹介していきます。
夏になって野菜作りを始めてみたいけど、害虫や病気などをどうやって防ぐのが良いのかわからないなんてお悩みありませんか。
確かに家庭菜園初めてだと気になるのが害虫対策ですよね。
そこで化学農薬を使わずに自然な方法で虫から守ることに使える香草や野菜について調べてみました。
今回は、きゅうりと一緒に植えることで虫を防ぐ効果を発揮する香草について、詳しく解説します。
私は今回この記事のために調べていて初めてチャイブというハーブを知りました。
花も綺麗で薬味としても使えるので畑で育てて収穫するのが楽しみです。
オンラインサイトによって値段や量が少し異なるので注意しながらご購入ください。

きゅうりと植えて虫除けになるハーブはどれ?

きゅうりと一緒に植えると虫除けになるのはチャイブ、バジル、マリーゴールド、カモミール、ディル、オレガノです。
これらのハーブは香りの成分で害虫を遠ざけ、きゅうりの自然な虫除け対策として効果的です。
そもそも、どんな害虫が集まってきてしまうのでしょうか。
私はまず敵を知ることから始めるようにしています。
- ウリハムシ
体長約8mmのオレンジ色の甲虫で、幼虫はきゅうりの根を、成虫は葉を食害します。
成虫は葉の表面を回転しながら食べるため、特徴的な穴や輪状の跡を残します。
- ハダニ
キュウリだけでなく、多くの作物に被害を及ぼす小さなクモの仲間です。
葉の裏に集団で寄生し、植物の栄養を吸収し葉緑素が失われ、光合成ができず、植物の生育に影響が出ます。
- アブラムシ
体長1〜2mmの小さな昆虫の総称です。
ストロー状の口で植物の葉から栄養を吸汁します。
数が少ないうちは見つけにくいため、被害が広範囲になってから気づくことが多く、園芸家にとっては特に厄介な害虫です。
- コナジラミ
白い粉のようなものが付着していたら、コナジラミの寄生が疑われます。
コナジラミ科に属する昆虫の総称で、高温で乾燥した環境を好み、ベランダでのプランター栽培や観葉植物、雑草が茂る場所に発生しやすいのが特徴です。
- タバコガ
体長約1.5cmにまで成長するガの一種で、葉、茎、果実など広範囲に食害を与えます。
ナスやトマト、ピーマンなど様々な植物に寄生し、成虫が卵を産み付けると、孵化した幼虫(青虫)が内部に潜り込んだりしながら被害を拡大させます。
- アザミウマ
体長1〜2mmほどの小さな昆虫の総称です。
針状の口器で植物に穴を開け、唾液を注入して組織を破壊しながら吸汁します。
- センチュウ(線虫)
線形動物門に属する、非常に小さな細長い虫の総称です。
主に植物の根に侵入し、口針を使って植物の細胞から栄養を吸い取ります。
一覧にしてみると注意しなければいけない害虫は結構いますね。
正直、農薬などを散布したら終わりかなと思う感じもするのですが、この歳になって身体のことを考えることが多くなりました。
将来のことを考えると農薬を少しでも減らしておいしい野菜を作って食べたいと思うようになりました。
私と同じことを考えられているあなた、次は虫たちに負けないための強い味方のハーブを紹介していきます。
きゅうり作りに効果的なハーブ6選!
虫除けの効果があるのは、ネギ属のチャイブが初めに挙げられますが、他にもバジル、マリーゴールドなどがあります。
一覧にしてみるとそれぞれ効果や作用のある虫が違うので、あなたの環境に合わせて選んでもらいたいです。
ハーブ | 作用のある虫 | 効果 |
チャイブ(ネギ属) | ウリハムシ、アブラムシなど | 「つる割病」などの予防する |
バジル | コナジラミ、ハエ、蚊、アブラムシなど | キュウリの風味を良くする |
マリーゴールド | ウリハムシ、アブラムシ、コナジラミなど、 | センチュウを駆除・抑制する |
カモミール | アブラムシの天敵テントウムシ 受粉を助けるミツバチなどを引き寄せる | 風味をアップさせる |
ディル | 害虫を駆除する捕食性の昆虫を引き寄せる | ー |
オレガノ | ディルと同様に害虫を遠ざける | 風味を良くする |
1.チャイブ(ネギ属)
特徴・効果
ネギの仲間で「西洋アサツキ」とも日本では呼ばれています。
特徴は細長い緑の葉っぱで独特な香りとマイルドな辛味を持ち合わせ、料理の風味づけに使われます。
ウリハムシ、アブラムシ、カメムシなどがネギ類の香りを嫌うため効果的です。
また、ネギ属の拮抗菌(きっこうきん)の働きによって、土の中の有害な細菌を減らして病気の予防効果が期待できます。
※拮抗菌とは、他の微生物、特に病原菌の生育や活動を阻害する能力を持つ微生物のことです。
植え方
間隔はキュウリの根とチャイブの根が絡み合うように植え付けるのがポイントです。
そして植え付けの時期はキュウリと同じ(一般的に5月頃)に合わせて、チャイブも一緒に植えましょう。
また、チャイブは多年草なので、一度植えれば毎年収穫できます。
2. バジル
特徴・効果
アブラムシ、ハエ、蚊、コナジラミに効果があります。
また、一緒に植えることで風味をよくすると言われているので相乗効果が期待できます。
植え方
バジルは地植えにするとかなり大きく育つことがあります。
そのため、植える間隔はキュウリの株とバジルの株の間には、25〜30cm程度の間隔を空けると良いでしょう。
こちらもキュウリの植え付け時期(一般的に5月頃)に合わせて、植えてみましょう。
バジルは一年草ですが、温暖な地域では多年草のように育つこともあります。
3.マリーゴールド
特徴・効果
ウリハムシやアブラムシ、コナジラミなど、多くの害虫がマリーゴールドの香りを嫌うため、虫よけ効果が期待できます。
そして、根から分泌される成分が土壌中のセンチュウを駆除・抑制する効果があります。
ヒマワリやキンレンカと同じような作用があり、畑に植えておくと見た目が美しいですね。
植え方
マリーゴールドの根が土壌全体に広がるようにキュウリの脇に植えるか、株間に植えるのが良いでしょう。
一般的に5月頃キュウリを植えるのに合わせて、マリーゴールドの苗も一緒に植え付けます。
マリーゴールドは生育が旺盛なので、キュウリが育つ前にしっかりと根を張らせるのが理想的です。
4.カモミール
特徴・効果
アブラムシの天敵であるテントウムシや、受粉を助けるミツバチなどを引き寄せる効果があります。
アブラムシを惹きつけやすい性質が、他の野菜のおとりになってくれる時があります。
そして、野菜の成長を促し、風味をアップさせる働きがあると言われています。
植え方
カモミールは比較的コンパクトに育つため、すぐ隣や株元に近い場所(15〜30cm程度)に同時期に植えるのが効果的です。
カモミールにはジャーマンカモミール(一年草)とローマンカモミール(多年草)があります。
害虫対策として手軽に利用するなら、発芽・成長が早いジャーマンカモミールが適しています。
5.ディル
特徴・効果
害虫を駆除する捕食性の昆虫を引き寄せる効果があります。
また、ヨーグルトでディルとキュウリを合わせて簡単な一品も作れるのが嬉しいポイントです。
植え方
ディルは比較的大きく育つので、20〜30cm程度の間隔を空けて植えましょう。
キュウリのつるが伸びてきたら、ディルが日陰になるように配置すると、お互いに快適な環境を保てます。
一般的に5月頃一緒に、ディルの種をまくか、苗を植え付けます。
ディルは比較的寒さに強いですが、霜の心配がなくなってから植えるのが安全です。
ディルの発芽や成長は早めなので、キュウリが育ち始める頃には十分な大きさになっているでしょう。
6.オレガノ
特徴・効果
ディルと同様に害虫を遠ざける効果が期待でき、キュウリの風味を良くするとも言われています。
植え方
オレガノは横に広がる傾向にあるので20〜30cm程度の間隔を空けて植えるのが適切でしょう。
キュウリの畝(うね)の縁や、株の少し離れた場所に植え込むのが良い方法です。
オレガノは比較的丈夫で、夏の暑さにも強いので、同時期に植え付けましょう。
もちろんこれらは、完全な害虫駆除ではなく、少なくするためのものです。
そして、香草自体にも個体差があるので一概にこれくらいと言えないということも理解しておきましょう。
ですが、これらは私にとって縁遠い気がしていましたが、実際よく買って食べるものについているものがほとんどなので、あって困るものがないと気づきました。
相乗効果もあり、自分も楽しめてこれって最強なのではないでしょうか。
夏は暑いから外に出たくないけど、少し涼しくなってきた秋頃から野菜づくりを検討されているあなたには、こちらの記事もおすすめです。
きゅうりと相性の良い野菜は何⁈
きゅうりと相性の良い野菜は、枝豆、レタス、ネギ類です。
これらの野菜は根の張り方が異なるため競合せず、互いの生育を助け合うコンパニオンプランツとして機能します。
〈コンパニオンプランツとは〉
一緒に栽培することで互いに成長を助けたり、害虫を防ぐ効果を持っている植物同士のことです。
プラスの面では、もちろん病害虫の対策もありますが、生育を促すこともできるものもあります。
また、同じ野菜をたくさん植えてしまうと風通しが悪くなり、上手く育たない場合があります。
そんな時にコンパニオンプランツを上手く使うことで野菜同士の間を利用することでスペースの有効活用にもなります。
そして農業では、「共同作物」や「共栄作物」と呼ばれることもあります。
ですが、単独で野菜を育てる時よりも手間がかかってしまうこともあり、作業しやすい組み合わせや配置を考えると良いとされています。
また、組み合わせで生育が悪く病気になってしまうこともあるので効果などを調べてから使うのが大切です。
きゅうりの場合はどんな野菜と一緒に育てるのが効果があるのでしょうか。
- エダマメ
エダマメの根に付着する根粒菌は、空気中の窒素を固定し、土壌に栄養をもたらします。
エダマメときゅうりは根の張り方が異なるため、お互いの生育が阻害されません。
- レタス
レタスは浅く根を張るため、きゅうりの深い根と競合しません。
また、きゅうりの株元の地温上昇を防ぐマルチ効果も期待できます。
- ネギ類
ネギ類は根から抗菌物質を分泌し、土壌病害を予防する効果があります。
また、独特の香りで害虫を遠ざける効果もあります。
まず最適なコンパニオンプランツを選ぶには、きゅうり本来の特性を理解しましょう。
キュウリは乾燥に弱くたくさんの水が必要で、生育が早くつるが伸びるのが早いです。
また葉っぱが大きくなり混み合ってしまうといった特徴を持っています。
そこで、水分が多くても育つもの、日光の取り合いにならないようなもの、根っこが張りすぎないものの3点に気をつけて選んでみましょう。
細かい点は多々ありますが、最初はこれらに注意してよく調べてからやってみることをお勧めします。
私の実家では自然と並びにこれらの野菜が来るようになっていたような気がします。
当時は何も考えておらずみていましたが、祖父は色々試行錯誤を繰り返しながら作っていてくれたんだなと今になって感じます。
虫除けに効果的なハーブは何種類?
虫除けとして効果のあるハーブの種類は多数あり、マリーゴールド、シトロネラ、ペパーミント、ユーカリ、レモングラス、ゼラニウムなどが代表的です。
これらは、それぞれ異なる害虫に対して効果を発揮します。
まずなぜ虫から守ったり防いだりする効果があるとされているのでしょうか。
虫除けが期待される成分を3つ見てから具体的に紹介していきます。
1.香り成分による忌避効果
多くは、エッセンシャルオイルと呼ばれる香り成分が含まれています。
これらの成分が害虫の嗅覚を刺激し、忌避効果を発揮します。
2.根からの分泌物質
マリーゴールドのように、根から害虫に有害な物質を分泌するものもあります。
特にセンチュウ類に対して効果的で、土壌中の害虫を駆除します。
3.天敵昆虫の誘引
一部は、害虫の天敵となる益虫を引き寄せる効果があります。
これにより、自然な生態系バランスを保ちながら害虫対策ができます。
〈効果的なハーブ一覧〉
効果:センチュウ、アブラムシ、コナジラミ
→畑や庭の土壌を健康に保ちたい場合に、野菜や花の株元に直接植えるのが効果的
→対象となる植物の周囲に植え込むことで、害虫の接近を防ぐバンカープランツとしても機能するため、花壇の縁取りや野菜のうねの間に列植するのも良い
効果:蚊、ブヨ
→主に吸血性の害虫を避けるのに役立つ
→庭やベランダに鉢植えを置いたり、ガーデニング作業中に葉を軽くこすって香りを肌に付けたりする使い方が一般的
※肌に直接塗布する場合は、事前にパッチテストを行うことがおすすめ
効果:アリ、ゴキブリ
→これらの虫の侵入経路になりそうな場所(窓枠、ドアの隙間、換気扇の周りなど)に、ペパーミントの葉を置く
→濃い目のハーブティーにしてスプレーすると効果を期待
※鉢植えを室内に置くのも良いが、ミント類は繁殖力が非常に強いため、地植えにする場合は他の植物の生育を妨げないよう注意
効果: 蚊、ダニ
→鉢植えを玄関や窓辺に置いたり、乾燥させた葉をサシェに入れてクローゼットや引き出しに入れる
→ユーカリの精油(エッセンシャルオイル)を希釈してスプレーにすることもでき、植物自体を置くことで自然な虫除けとして使える
効果: 蚊、ハエ
(レモンのような香りが特徴で、東南アジア料理にもよく使われる)
→庭やベランダに植えることで、これらの飛来する虫が近寄りにくくなる
※特に夏の夕方など、蚊が多くなる時間帯にその効果を発揮
効果: 蚊、アブラムシ
→窓辺やベランダ、庭先に鉢植えを置くのが一般的
※その華やかな見た目も楽しめるため、実用性と装飾性を兼ね備えた虫除けとして人気
これらは、化学物質を使った製品に頼りたくない場合に、自然な方法で害虫対策を行いたい方におすすめです。
ですが、効果はハーブ自体の種類や個体差、環境差によって異なるため、試しながら使ってみてください。
つい想像してしまうのが、おしゃれなティータイムですよね。
そして食卓にハエが寄ってきて困るというあなた、こちらの記事も参考にしてくださいね♪
まとめ
- チャイブ、バジル、マリーゴールド、カモミール、ディル、オレガノはきゅうりと一緒に植えると虫除けになる
- きゅうりと相性の良い野菜は、枝豆、レタス、ネギ類
- マリーゴールド、シトロネラ、ペパーミント、ユーカリ、レモングラス、ゼラニウムなどが代表的
きゅうりを育て始めるときに一緒に植えることで虫除けになるハーブがいくつもあり、代表的なのがチャイブです。
また、枝豆のような野菜でも相性がよく互いに成長を促したり、コンパニオンプランツとしての役割を果たします。
これからの季節で食べたくなるキュウリをハーブなどを駆使しながら、たくさん収穫して夏バテや熱中症対策もして健康的に過ごしていきましょう。
私はこの記事を書く前まで知らなかったのですが、チャイブという植物があることをあなたはご存知でしたか。
様々な野菜の虫除けにもなり、ネギの様に西洋料理の薬味として使えるハーブです。
コンパニオンプランツとしても活躍するとても便利なので一度手にとってみてはどうでしょうか。
